「花まつり」って知っていますか?
キリストの誕生をお祝いするクリスマスをご存じの方は多いと思いますが、「花まつり」はお釈迦様の誕生をお祝いする仏教行事です。
お釈迦様は旧暦4月8日、インドのルンビニ(今はネパール連邦民主共和国)で生まれたとされています。当院では花まつりを、北海道でも色とりどりのお花が咲き始める6月に「婦人会定例 花まつり」として開催しお釈迦様の誕生をお祝いします。
「花まつり」ではどんなことするの?
ルンビニの花園を表した花御堂(はなみどう)の中にお釈迦さまの誕生仏が安置されています、参拝者は誕生仏の頭上に甘茶をかけてお祝いします。甘茶をかけるのは、天に9頭の龍が現れ、甘い水を吐き、それをお釈迦様の産湯(生まれた赤ちゃんが初めてつかるお湯のこと)に使ったという説話によります。「花まつり」は甘茶を潅(そそ)ぐ行事でもあるので、「潅仏会(かんぶつえ)」とも呼ばれます。
誕生仏は、右手は天を指し、左手は地上を指したお姿をしています。これは、お釈迦さまが産まれてからすぐに立ち上がり、七歩歩いて、右手で天を左手で地を指して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ(が)ゆいがどくそん)」と話したというエピソードが基になっているといわれています。
「天上天下唯我独尊」」とはいったいどういう意味?
この言葉には「この世に生を享(う)けたひとりひとりの命は、他の誰とも代わることのできない尊いもの」という意味をもっています。
お釈迦さまは、今日の私たちにも一人ひとりかけがえのない命の存在の尊さを教えてくれているのです。
専修寺「婦人会定例 花まつり」は6月10日
参列者の方々とお勤めをして、お一人お一人に献花をしていただき、お釈迦様に甘茶をおかけしお釈迦様の誕生をお祝いたします。
お花は寺院でも準備しておりますが、お庭に咲いているお花がありましたらご持参頂けましたら幸いです。参列された皆さんで献花をさせていただきます。
当日は、花まつりには欠かせない甘茶が皆様にふるまわれます。
<令和6年度 「婦人会定例花まつり」>
日時:令和6年6月10日(月曜日)午前12時より(昼食があります)
会場:専修寺本堂