親鸞講座が開かれました 令和3年9月4日
毎月1度開かれる親鸞講座が、巖城孝信 副住職が講師となり開かれました
講座の開始にあたり「今年は法要行事や法話会のお勤め後には、皆さんと共に 聖句 を拝読していますが、聖句をいただくにあたり 教行信証 総序を学ばせて頂きたいと思います」と話されました。
<顕浄土真実教行証文類序>
これすなわち権化(ごんけ)の仁(にん)、斉(ひと)しく苦悩の郡萌(ぐんもう)を救済(くさい)し、世雄(せおう)の悲、正しく逆謗闡提(ぎゃくほうせんだい)を恵まんと欲(おぼ)す。
<意訳>
王舎城の人々を通してあらわれた、仁(いつくしみ)のこころが、苦悩する郡萌(ひとびと)をそろって救済し、また、世に雄(すぐ)れた仏の悲しみのこころが、正しく五逆・ 謗法・一 闡提 にいのちのゆたかさを恵みあたえようと欲(おも)われたことによるのである。
* 逆謗闡提 : 五逆 と誹謗正法(ひほうしょうぼう )
五逆 :(1)母を殺すこと,(2)父を殺すこと,(3)僧を殺すこと,(4)仏の身体を傷つけること,(5)教団の和合一致を破壊することの5種の罪
誹謗正法 :仏の教えを悪くいい、正しい真理をないがしろにすること。五逆より重い罪。
* 一 闡提 :仏になることができない者、仏縁がない者
教行信証の総序の最初の部分である一文を、短い講座時間でしたが一語一語の解釈をわかりやすくお話して下さいました