親鸞講座が開かれました 令和7年4月4日

巖城孝明 住職が講師を務める親鸞講座が開かれました

今年度最初の親鸞講座が開かれ、昨年度に続き歎異抄を読み学んでいきます。
歎異抄でよく知られている語句である、、
「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」
『歎異抄』の第三章「悪人正機」とは、善人だけでなく悪人も阿弥陀如来の救いの対象となり、浄土に往生できると親鸞聖人は教えています。

門外不出の秘本「歎異抄」
『歎異抄』は、明治時代に清沢満之(きよざわまんし)という学者が紹介し、今でこそ日本で最も読まれる仏教書といわれるほど多くの人に読まれているのですが、江戸時代までは門外不出の秘本とされて、ほとんど知られていませんでした。
それはなぜかというと、室町時代に、浄土真宗の8代目の蓮如上人が『歎異抄』の最後に、仏の教えにご縁の浅い人に見せてはならないと記されたからです。

右この聖教は、当流大事の聖教たるなり。
無宿善の機に於ては左右無くこれを許すべからざるものなり。
釈蓮如
(歎異抄・奥書)

「宿善」とは〝仏法に遇う縁〟であり、〝目覚める縁〟
「無宿善」仏法なんて聞く気がさらさらない人が、仏法を聞くと誤った解釈をしてしまう。