親鸞講座が開かれました 令和7年6月14日

巖城孝明 前住職が講師を務める専修寺親鸞講座

今年度3回目となる親鸞講座は、今日から歎異抄第四章に入りました。
前回までの各章の要点が講師より述べられました。

序:先師の口伝の真信に異なることを歎き
 親鸞聖人から直接教えて頂いた信心と異なることが説かれているのは嘆かわしいことです。
第一章:弥陀の誓願不思議に助けられまいらせて往生をば遂ぐるなり
 阿弥陀仏の不思議なお心に助けられ、死んでも極楽往きが間違いない身です。
第二章:よき人の仰せを被りて信ずるほかに、別の子細なきなり。
 よき人・法然上人の仰せにしたがい、信ずるほかに、何もないのです。
第三章:善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや。
 善人でさえ救われるのだから、悪人はなおさら救われるのです。

第四章は

「慈悲に聖道・浄土のかわりめあり。」
 仏の慈悲といっても、聖道仏教と浄土仏教では違いがあります。
 
慈悲のには2つあることを、作家の五木寛之さんの私訳を紹介、解説してくださいました。(配布資料をご覧ください)
「歎異抄が書かれなければならなかった時代背景」「親鸞聖人が実在の人物だった事を証明する『恵信尼消息』」「親鸞聖人の歩んでこられた道」「一念多念文意 とはなにか」「かわりめ・・・聖道門をつくしていき、みえてくるのが浄土門」「弥陀の本願とは」についてお話しをされました。