親鸞講座が開かれました 令和7年5月2日

巖城孝明 住職が講師を務める親鸞講座が開かれました

今年度2回目となる親鸞講座が開かれ、「歎異抄」の第三章が述べている教えを聞きました。
 講題:「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」
第三章は、親鸞聖人の教えの中心的な考え方である「悪人正機」(悪人こそが阿弥陀仏の救いの目当てであるという意味)について述べられている。

親鸞聖人の教え
・念仏往生
・往生極楽
・悪人正機

悪人とは、自らの力で煩悩、迷いを捨てきることが出来ない人、自らの力で迷いを離れることができない人 で、自分のもつ罪業性を信知した者こそが 阿弥陀様の すくい のめあて であるということです。

親鸞聖人の普通の考え方とは真逆の言葉、、、
悪人なおもって往生を遂ぐ いわんや善人をや」となりそうなものですが、、、
聞いた者が「おやっ!?どうして!?」と思ってしまいます。

全ての人が手放せない、逃れられない悪とは、私たちが心や体や口で作る罪悪をまとめて教えられたものを「十悪」といいます。
 殺生偸盗 (ちゅうとう) 邪淫妄語綺語 (きご) 
悪口 (あっく) 両舌貪欲 (とんよく) 瞋恚 (しんい) 邪見
親鸞聖人の師である法然上人は自ら「愚痴の法然房」と語られ、親鸞聖人もまた「愚禿親鸞」と名告られました。