定例学習会が始まりました 令和6年4月19日
令和6年度の第一回目の専修寺学習会が開かれました
昨年度に続き、当院副住職の巖城孝信が講師となり「嘆仏偈」を皆さんと一緒に学習していきます。
学習会会場を本堂から当院「華の間」に移して、座談による学習会となるように机が配置されました。
当日の受講者は2名であったので講師と3名での学習会となり、コーヒーとお菓子をいただきながら2時間の間途切れる事のない語り合いが続きました。
「作仏=成仏」「布施」「念仏成仏これ真宗」について講師からお話があり、受講者からの質問や感じたことや各々の思いを語りあえる座談での学習会となりました。
親鸞聖人は、『浄土和讃』に、「念仏成仏これ真宗」(『真宗聖典』四八五頁)と詠っておられます。「真宗」という言葉は、すでに中国の唐の時代の善導大師(ぜんどうだいし)や法照禅師(ほっしょうぜんじ)が用いておられる言葉でもあります(同一九一頁)。
「成仏」は、仏(目覚めた人)に成ることです。したがって、念仏によって真実に目覚めさせていただくこと、それが「真宗」である、ということです。もう少し言葉を補うならば、本願による念仏をいただくということが、人生の最重要課題である、という意味になると思います。
「教証」は、「教・行・証」を短く表したものです。「教」は、教法きょうぼうということですが、ここでは、釈尊が『仏説無量寿経(ぶっせつむりょうじゅきょう)』にお説きになられた「阿弥陀仏の本願」の教えです。一切の人びとを漏れなく救いたいと願っておられる阿弥陀仏の願いについての教えです。
「行」は、修行・実践ということですが、ここでは、一切を救うために阿弥陀仏が施し与えておられる「念仏」です。その他力の念仏を素直に受け取ること、それが、たった一つの「行」である、ということです。
<しんらん交流館HP-正信偈の教え-みんなの偈>より転載